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最近ふと思い出したのだが、私は小さい時分から、食や料理に人一倍感心があったせいであろうが、小学三年生の時に小学五年生の兄を誘い、大人の料理教室(日曜日)に通ったことがある。 冗談みたいな本当の話である。 料理教室の情報は何から得たのか思い出せないが、二人でバスに乗り福岡の中心地にある天神の料理教室まで通った。 対象は大人であったが、教える先生が粋な方で、教室で子供に教えるのは前代未聞であるが、習うことをOKすると言って下さった。 30人くらいの女性ばかりの中に混じって毎回色んな料理を作り試食するのである。 今でも覚えているが、初回はカレーと野菜サラダ。 私はすでにこの時分には、リンゴの皮を一気に2mくらいの長さにむくことができたし、キャベツの千切りも練習をしていた。 カレーやサラダなどは、家で自分でよく作っていたので、何の問題もなく仕上げた。 当然だが最初はスゴク心配していた先生や他の女性の方も、私達の料理手際の良さにたまげていた。 そしてそれからは、私が特別可愛かったせいであろうが??みんな我が子のように優しく接してくれた。 そして、色んな料理を学び、作り続けた。 私が小さい時分から包丁がなぜそんなに使えたかとういと、私が手が器用だったせいか小学校一年生の頃には小刀や包丁を使うことを母は止めようとはしなかった。 私の母は油絵画家であるが料理の腕も相当なもので、どこで食べる料理よりも家での母の料理が一番美味しかった。 その母の影響か、私も絵を描き、料理もする。 私の兄もプロの画家で、本当のプロの料理人である。 弟は絵も料理も全くダメで、ただのアホウである。 父は会社を経営する、普通の人間であった。 だが晩年、オイル・ショックの影響をもろに受け、会社は倒産した。 そして、倒産の後を追うように、膵臓がんで逝った・・・ 話が暗くなったので、食に戻す。 母や兄に比べると、私の料理はヘタの横好き、素人の男の手料理であるが、見た目以上に味はすこぶる美味い。 この三人の手料理を何度も食す機会があったヨメが、私の料理は母や兄に全然負けていないと言う。 が、この言葉は、ヨメが私に料理を作らせるための〝ワナ〟であり、あまり信用できぬ。 なにはともあれ、私の手料理はこれからも続く。 要は、自分が食したい酒の肴を、自分流に作るだけである。 だから時々、ヨメはヨメが作った物を、私は私が作った物を食べている時がある。 だが大喰らいのヨメは、結局私が作った物まで食べる。 そして毎日、スポーツ・ジム、テニス、プールと大忙しとなる。 「無理するな、ヨ~~ゥ!!」 と言いながら、私も同じように頑張っている。 (二句) 背をまたぎ 腰揉むヨメに 御来光 トクトクと ネオンを透かし 琥珀注ぐ (花シリーズ) なんの花?
by hiriver
| 2010-01-14 09:43
| ペナン:日常ものおもい
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