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5月末に、6年間住んだペナンを引き揚げ、福岡へ戻ってきた。
ペナンでロング・ステイを始める前は、ときどき人間ドックに入り健康チェックをしていた。 で今回は、6年振りとなる人間ドックに入り、全身の健康チェックをした。 日常のきれいな話ではないので、読み進める方はそのつもりで・・・ 当然だが、検査前日はPM10:00以降は飲み食いはストップ。 前日には病院の指示通り、検便を取り、下剤を飲む。 翌日早朝、ヨメに有名総合病院まで車で送ってもらい、受付け。 そのあと個室に案内され、検査着に着がえる。 会社関係の集団健康診断の人が検診専用待合室にたくさんいる、また簡単な半日の人間ドックの人も数名いるようだが、全身の人間ドックは1日1人限定で個室付き、この日は私の番。 いよいよ、検査スタート。 身長、体重、胴廻り、血圧測定、そして採血。 次は部屋を移動し、内臓エコー、そしてまた移動し今度は、肺のレントゲン。 ここからが検査の中で一番面倒な、大腸カメラ検査の準備。 個室にて2ℓの下剤溶液を、二時間かけて飲まされる。 途中、下痢が始まり、放出回数を重ねるごとに便が水ぽくなってゆく。 5回目の便から、看護婦さんが便器の便をチェックに来るのだが、当然恥ずかしい・・・私は5回目にはもう固形便が混じっておらず、水溶液が出ているだけの状態となり、検査準備OK指示が出た・・・最速らしい。 普段便秘気味の人は5~10回目でも固形便が出るらしく、途中に再度、下剤水溶液をさらに追加していくそうだ。 そして検査室に移動し、まず胃カメラ検査をして、次に大腸カメラ検査をおこなった。 軽い麻酔の血管注射を希望していたので、胃カメラ検査は開始と同時に記憶はないが、大腸カメラ検査開始の寸前に目が覚めた。 大腸カメラ挿入の前に、まずは肛門入り口部の直腸検査のため、いきなり先生の人差し指が横向きに寝ている私の肛門に挿入されグリグリ・・・アッ、ア~ンと声が出、女ぽくなる・・・ 肛門には過去に何度か医師の指が入っているので、すでに処女ではなく、痛みより恍惚となる・・・ウソである、やった人は判ると思うが、こんな屈辱はない。 そしてすぐに肛門から大腸カメラの侵入が始まり、どんどん奥の方へと検査が進行。 ハッキリとどこを通っているのか腸内で感じ、当然だが気持ちがいいはずがなく、少々辛い。 突然、「あっポリープ!」とか「あっ、これは怪しい、検体を取ろう!、精密検査が必要だ!!」と、先生の会話が聞こえ恐怖を感じる。 やっと検査が終わり、麻酔のせいかヨロヨロと部屋に戻り、次の検査指示をベッドの中で待つ。 時計を見ると午後2時だから、受付をしてすでに6時間が経過している。 「あ~、腹が減った!」と独り言、呑気なものである。 そのうち脳ドック検査のお呼びがかかり、検査室へ移動。 脳のMRIとMRAの検査だが、これが結構辛かった。 検査は寝た状態で密閉カプセルに入れられ、耳元で強烈な金属音がする中でおこなわれる。 そのうえ、そんな悪条件の中で約30分間も微動だりしてはいけないので、脳ドックは検査途中でギブアップしたり拒否する人間が案外多いらしい。 やってみると判るが、ほ~んと、拷問を受けているような強烈な圧迫感で呼吸困難になりそうだ。 脳ドックもなんとか終わり、また部屋に戻り待っていると、最後に医師との面談があり、検査の総合的な話があった。 いわく・・・ 検査の詳細は二週間後。 大腸で3つのポリープが見つかり、その1つが気になるので、検体を取り精密検査に回している。 十二指腸の入り口で大きなポリープ発見。 脳にも、なんちゃら変な影が・・・ などなど気になることばかり話ていたようだが、麻酔ボケの頭にはよく理解できず、ただ聞き流していただけでなにも質問できず。 午後3時半頃全ての検査が終わり、やっと食事が出て、完食!・・・あっ、はっ、は、元気ジャン!! そしてちょうどタイミングよく、ヨメが迎えに来てくれた。 帰りにファースト・フード店に入り、もう一回食事をしてやった!・・・ますます、元気ジャン!!・・・なるほど、脳が変!! 空元気はいいが、大腸の検体の精密検査などの件が急に気になり「ど~も、オレは、悪性のガンみたなので、余命半年かも知れぬヨ!」と、ファースト・フード店でヨメに言ったら・・・ 「そうかもネ~!だったら思い残すことなく、毎日好きなものを何でも食べてネ~ッ!!」と、ヨメ。 「お前はスゴイね!どんな時でも心が揺れんね!!」と、私は内心思った。 そんな気丈なヨメには、いつも勇気をもらう。 そして二週間が経ち、結果が送られてきた。 (十二指腸の入り口のポリープ) 上部の突起部 (大腸のポリープ) 左壁の大きくグロテスクな突起部なので一目瞭然 脳の異常部の写真もあるが、我々素人にはよくは判らないので省く。 幸い息子が脳外科医なのでそのうち見てもらおう・・・ 悪い部分はさらなる精密検査と、今後の手術などの対処を含め医師との相談が必要らしく、紹介状が同封されていた。 ようはセカンド・オピニオンができるように、紹介状や何枚もの写真の同封である。 まあしかし・・・ 私の心構えは〝遊び放題、食い放題〟なので、1年くらいはほおっておこう。 な~に、こんなもの、そのうち再検査をすれば充分である。 命がけで遊び、命がけで食べる・・・バカな覚悟がいる・・・ ようするに、バカは死ななきゃ治らない・・・ このブログ、そのうち突然終わるかも!? そんな頑固でアホな私を見て、ヨメは呆れ見放している。 ひ、ひょっとして・・・ ヨメは重大なことを医者に知らされ、好きなことを私にさせているのか~ッ?? 「お、おい! オレの、よ、よ、余命は!!」
by hiriver
| 2013-07-08 20:50
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