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インドのチェンナイへ、4泊5日の旅をした。 チェンナイはインド南部に位置し、700万人を超えるインド第4の都市である。 紀元前2500年(インダス文明)に発するインドは、人類起源の地域の一つと言っていいであろう。 この数千年の間、ほとんど変わらぬ生活をしていると思われる人達をたくさん見た。 この底知れぬ深い国インドを数日間旅しても、ほんのうわべを舐める程度しか理解できないであろう。 だが、現地で肌に触れ、観ることにより、数多くのことを感じることはできた。 〝神々と信仰の国〟〝喧騒と貧困の国〟といわれるインド。 そこに宿るパワーには、圧倒的な破壊力と、神の存在が確かにあった。 私は、インドにはとても住むことはできない。 物乞いが多く、貧困者は想像を絶するくらい貧困であった。 街の中心部の空気は排気ガスで汚れ、チェンナイ全体が、ゴミ捨て場の中に存在していると言っていいくらい、ゴミや汚物で汚れていた。 そして当然のように、こじき、牛、犬、ヤギなどが徘徊していた。 だがこの街の人達の深い優しさと、美しい笑顔に数多く触れ、大好きな街となった。 それとインドでは、英語が普通に通じるので旅人には楽であった。 でもなぜかこの街で、日本人はもちろん、白人、中華系、東南アジア系に出逢うことは皆無だった。 だからかインドの人達は、我々夫婦を違う動物を見るかのように、不思議そうに見ていた。 しかしそれを嫌に感じたことはなかった。 まるでスターを見るように、目を爛々とさせ、手を振り笑顔なのである。 それは現地で申し込んだバス・ツアーで、田舎の観光地を廻るほど強くなった。 各地で会うインド人の旅行者が、一緒に写真に写ってくれと、お願いしにくるのである。 各地で、次々と彼らはきた。 「そんなにオレらは、いい女、いい男に見えるのかナ~??」とヨメに、私は言った。 同行したツアー客は4家族10名で、みなインド人であった。 もちろん彼らにも写真を撮られたし、E・メールの交換までせがまれた。 一緒に撮った写真を転送したいし、メール交換も続けてくれ、という。 なんなのであろう? 過去の経緯による、対中国、対ネパール、対チベット、対日本の感情などが大きく反映しているのであるが、この話に触れると長くなるので止めたい。 宗教にすこし触れると・・・ 意外に思われるかもしれないが、〝ブッダ〟の生地(2500年くらい前に誕生)インドの仏教の信徒数は、全人口の1%にも満たず、80%がヒンドゥー教である。 〝ヒンドゥー〟は「India」の語源で、要するにヒンドゥー教はインド教ということである。 イスラム教も15%くらいと多く、あとはキリスト教、ジャイナ教、スィク教などで、無宗教の人間はありえないといわれている。 服装にすこし触れると・・・ チェンナイでは、女性のパンツ、ジーパン、スカート姿は一人も見なかった。 100%、民族衣装のサリーか、パンジャビードレスだった。 男性は、わりと自由な格好をしていたが、私みたいに半ズボン姿は皆無だった。 それとインド南部の都市チェンナイでは、頭にターバンを巻いている人に出逢わなかったのが意外であった。 インドのどの都市でも、多くのインド人は、頭にターバンを巻いていると、私は勝手に思い込んでいたのだ。 携帯電話は、99%の人は持っていないだろう。 だから、一緒にツアーに行ったインド人は、そうとうに裕福である。 携帯電話も、パソコンも、デジタル・カメラも持っているのだ。 とは言え、2食付きの一日バス・ツアー(早朝6:30~夕刻7:30)が、一人375Rs(750円)で広範囲を移動し、いろんな所を見て廻る。 強烈な物価の安さである。 でも、その金額も出せない人達が多いのである。 なにせ多くの人が、電気も、ガスも、水道もない生活をしている。 インドのカレーは、当然美味しかった。 チャーイ(ミルク紅茶)も、美味しかった。 一皿20円のこのグリーン・ピースとジャガイモのカレー、日本のカレーを美味しく、美味しく、美味しくした感じ。 あまりの美味しさに、3皿食べた! 次回から旅の模様をUPしたい。
by hiriver
| 2010-05-23 09:07
| 旅行:インド チェンナイ
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